ひとおもい

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ライアー・ゲーム The final stage

2014年映画レビュー目標 6/12

133分。巨額のマネーを賭けたジレンマゲームに、「バカ正直のナオ」と呼ばれる女子大生(?)カンザキナオと、天才詐欺師アキヤマが挑む。テンポが早くて非常に見やすい。



1.総評

「ライアー・ゲーム」というゲームの説明はそこそこに、非常にテンポよく話が進んでいく。登場人物の紹介やドラマ的なものは殆ど無い。もはやこいつらナオとアキヤマ以外の全員が初対面でも成立するレベル。というか自分は原作は密輸ゲームまで読んだ程度の知識でドラマは全然見てないんだけど、それでも非常に良かった。「これどうするんだよ」っていう詰んだ状態での逆転は非常に気持ちがいい。紆余曲折ありながら最後に全員で協調できたのは感極まるものがあった。何なんだろうね。ここからわりと何か読み取れそうだ。例えば、個人の損得を超えて全員が協調するためには、共通の目標やカリスマ的なリーダーが必要であることとか。逆に言うと、最初から全員が協調することはできないとか。


2.ストーリー
実は起承転結的なストーリーは無く、映画の8割はジレンマゲームの描写に割かれる。序盤はジレンマゲームが結局ナッシュ均衡に陥ってしまうという現実と多数派工作のこもごも。中盤はアキヤマの脱落と中ボス退治。ラストはラスボスである「X」をハメて、でも皆で協調してハッピーエンド。
でも本当に詰んだように見えたラストの謎解きは、それありかよってなった。赤りんごは木か何かでできてると思ったけど。いや、確かに赤りんごのみ材質の説明がされないのに違和感は持ったんだよ。それが最終的にポイントになるとは思わなかった。
アキヤマには本当に投票が見えていたのだろうか。そこだけ疑問。いや、実際は見えているはずがないんだよ。多分あれは偶然に合わせたハッタリ。

3.キャラクター・役者

正直、「これは演技だな」って思うシーンがいくつかあった。金ピカスーツの女性とか明らかに演技だった。あとラスボスも見た感じでラスボスって分かった。ああいうラスボス感は女性がやると変になるもんね。よっぽど実力がなきゃ。このへんは実写の限界か。


4.ゲーム
ジレンマゲームの得利表を作ると、どうしたって赤りんごを投票した際の損失の大きさが目につく。参加者の誰か一人でもゴールドかシルバーに投票するとそれだけで-1億。赤りんごが自分のみの場合、-10億。全員が赤の場合のみ+1億。これでは中々赤りんごには入れられない。逆にゴールドかシルバーを選択した際の得利表は、誰か一人でも赤りんごを入れれば+1億。多数派になったら+1億、他人が全部赤で自分のみがゴールドorシルバーの場合は+2億、自分が少数派になった時のみ-1億。となると、ゴールドorシルバーを入れて多数派工作を行ったほうが確実。

では、戦略として、全員が赤を投票するのは難しいとして、9人が銀or金を入れて、2人が赤を入れる、それを持ち回りで行うようにするとどうなるのだろうか。確かに2人のどちらかが裏切れば一人を-10億のペナルティにできる。これはうまくないな。てか全員で協力できるなら全員赤を投票できるはず。
このゲームで、しっぺ返し戦略は有効だろうか。最初は赤を入れる。仮に裏切られたら、ゴールドorシルバーを入れる。仮に全員がこの戦略を取ると、13回全てで赤が投票される。やはりしっぺ返し最強か。もし誰かが裏切った場合、最初のみ-1億。次以降は多数派ゲームになるな。この場合、やはり派閥を作る作戦が強いが、それには過半数+1を抱き込まなければならない。ううむ、現実に派閥を作るのって大変だよなあ。全員が確実にしっぺ返し戦略を取っていることが明らかであれば、裏切る理由がないわけだが。
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by konnkounohoukou | 2014-11-08 17:53 | 映画 | Comments(0)