2020年アニメレビュー 2
かわいい女の子が可愛い姿を見せる、おねロリ日常アニメ。みゃー姉はどうして捕まらないんだ……。
大学生が嫌がる小学5年生女児をお菓子で釣って言うことを聞かせ、写真撮影などをしながら交流を深める物語。うわぁ犯罪感がすごい。日常アニメなので誰かが何かの目的を達成したりする訳ではないが、話数が進むにつれてみやこと花ちゃんの距離は少しずつ縮まっている……ような気がする。みゃー姉の性別が逆だと許されないやつだけど、この作品は男が出てこない無菌アニメだから安心!(相手が女だからといって油断してはいけない。)
主人公のみやこは、妹のひなたの友達である花ちゃんに一目惚れをする。みやこは喫茶店にも入れないくらいの人見知りだが、どうにか花ちゃんとお近づきになりたいと画策し、自作のお菓子で餌付けに成功。みやこはお菓子作りの他に裁縫も得意なオタクなので、花ちゃんとひなたをコスプレ撮影会の毒牙にかける。基本的に花ちゃんはイヤイヤ、ひなたはノリノリなのが面白い。そうこうしているうちに隣に引っ越してきた乃愛ちゃんや、ひなたのクラスメイトの小依ちゃんと夏音ちゃんも仲間に加わり、かわいい小学生に囲まれた幸せ生活を送ることになる。
人物相関図を作ると、ひなたはみゃー姉ぞっこんLOVEのシスコンだし、花ちゃんも最後の方はみやこを憎からず思っている。松本もみやこが好き。みやこの状況を客観的に見ればなかなかのハーレム状態である。小依ちゃんと夏音ちゃんは見たまんま相思相愛。よりしっかりしているように見える夏音ちゃんの方が依ちゃんに依存してるのは、運命が少し狂っただけで愛憎ドロドロになりそうな危うさもあるが、原作はコミック百合姫に掲載されていると聞いて納得した。そして蚊帳の外から眺めているだけの乃愛ちゃんマジ俺たちの分身。いや乃愛ちゃんもひなたとフラグ立ってたか。
アニメーション制作は流石の動画工房で、作画が崩れる場面もなくパステル調のふんわりした画面が目に優しい。子供たちの手足が長くスラッとしている印象の原作漫画に比べてアニメは等身が低く、より子供らしい絵を目指していることが分かる。OPとEDでにぎやかに動くのも満足感が高い。
圧巻は最終話Aパート丸々使っての劇中劇。花ちゃん達が学校の行事でやる学芸会を、リアルな学芸会の場面とイメージ映像の場面とを使いながら、一切ダイジェストを使わず最初から最後まで描いている。劇の筋は普通に見れるもので、声優さんの「演技してる演技」も面白かった。さらに学芸会のためだけに作られた歌が8本! 一体どれだけ喜ばせてくれるのか。